用語#
マニュアルの中で登場する F-16 を理解する上で必要な基本的な用語について紹介します。
操作関連#
- Bug (バグ): 最も優先度の高いトラックファイル。AIM-120 の誘導のためにコンピュータが疑似的に追跡している空中目標。またはその操作自体を指す
- Designate (デジグネート): 地上目標の位置を特定すること
- HOTAS: 操縦桿やスロットルに取り付けられたシステム操作用のスイッチ。その概念
- Slave (スレーブ): カメラなどのセンサーをある地点や目標などに向けること
- Slew (スルー): カーソルやカメラの視点などを動かすこと
- Sensor of Interest (SOI): カーソルなどを動かすディスプレイを選ぶこと。その概念
- Uncage (アンケージ): 正面位置に固定されたミサイルシーカーのジンバルのロックを解除すること
アビオ二クス/システム関連#
- Alingment (アラインメント): INS や EGI を同期させる初期動作
- B Scope (Bスコープ): 縦軸が水平角度、横軸が距離を表す電位差を示す画面
- Countermeasure (CMD: カウンターメジャー): チャフやフレアなどの欺瞞装置
- Donor (ドナー): データリンク情報を提供しているアセット
- FLIR: 前方監視赤外線画像。フリア。サーモグラフィー
- Flight Path Marker (フライトパスマーカー): 機体の進行方向を示すシンボル。ベロシティベクターとも
- IFF (敵味方識別装置): 質問波と応答波の電波のやりとりの中で既定の答えが返ってくるかどうかで味方とそれ以外を判別する装置
- INS (慣性航法装置): 起点からの移動距離と方角のベクトルを積分して現在位置を割り出す装置
- OSB (オプションセレクトボタン): MFD に取り付けられた20個のボタン
- RWR (レーダー警報受信機): 探知したレーダー波の強度と方位を測定・表示する装置
- Slant Range (スラントレンジ): 目標までの傾斜距離。三平方の定理でいう斜辺
- Steer Point (ステアポイント): 航路や目標位置となる目印
- Target Designator (ターゲットデジグネーター): 目標となる地点を示すシステム上の目印
- TGP: ターゲティングポッド。照準ポッド
- Track File (トラックファイル): レーダーで捉えたあとにコンピュータによって優先度付与・追跡される空中目標
- Trim (トリム): パイロットが常に操縦桿を倒しておく必要がないように、動翼の基準位置を決める装置。またそれを使うこと
その他#
- Aspect Angle (アスペクト角): 自機と敵機を結ぶ線と敵機の後方延長線との角度差
- Angle of Attack (迎え角): 主翼に当たる気流の角度
- Bingo (ビンゴ): 燃料やカウンターメジャーの警報を鳴らす下限量
- Bulls Eye (ブルズアイ): 作戦中に共有される地図上の基準点
- Cold and Dark (コールドアンドダーク): 航空機のエンジンとアビオニクスの電源が落ちている状態
- Cold Start (コールドスタート): コールドアンドダークの状態から航空機を始動すること
- Delivery (デリバリー): 対地兵装の投下方法
- Glide Slope (グライドスロープ): 着陸の際の適切な垂直進入角度を示す電波装置。その電波
- Localizer (ローカライザー): 滑走路中心線からの左右のずれを示す電波装置。その電波
- On Borard Sensor (オンボードセンサー): 自機に搭載されているレーダー、RWR、TACAN などのセンサー
- Off Borard Sensor (オフボードセンサー): 僚機、AWACS、地上警戒レーダーなどの他のアセットに搭載されているセンサー
- Off Boresite (オフボアサイト): 機体正面から大きくずれた位置の敵機を攻撃すること。その能力
- Road out (ロードアウト): 機体に懸架された装備品の状態。持ち物
- Slant Load (スラントロード): 機体中央から翼端につれて軽い懸架物を搭載するロードアウト
- Solution (ソリューション): 兵装を発射・投下するときの位置・タイミング・機体姿勢などの状態。それを示す表示
- Station (ステーション): 兵装を懸架できるハードポイント。もしくは TACAN や ILS などの航法装置の電波を発信する設備、無線局
最終更新日: 2020-03-17